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Schott

2024.10.02

The ONESTAR'S Vol.8 NAGON (Artist)

創業110周年を迎えたSchottを代表する革ジャン「ONESTAR」。
1950年代の販売当初から変わることのない不変的なデザインは、
現代も多くの愛好家により支持されている。
そんな「ONESTAR」を愛してくれている各業界の
ワンスターラバーズ"ONESTAR'S"にインタビューを敢行。

今回の"ONESTAR'S"はアーティストの「なごん」さん。
「なごん」さんは、墨をベースとしたアジアや和の伝統をモチーフにしつつも、
洗練された独自のスタイルを表現し続ける、
モダンアート界でも人気の若手アーティスト。

濃淡を表現するデリケートなタッチや難しい技法を織り交ぜて
作り上げる繊細な作品とは裏腹に、子供のような素顔を見せてくれた
「なごん」さんから様々なお話を伺った。

もちろんONESTARを纏って。

▶ONESTARの一覧はこちらから




-なごんさんさんがイメージするSchottとは?

 

 

 

 

なごん:Schottというブランドを認識したのは20代前半の頃で、
通っていた高校が制服ではなく私服だったんですけど、
おしゃれに目覚めだした男子が着ていたのが、今思えばSchottだったんだな、という感じです。

Schottのイメージを一言で表すなら「色気」ですね。

私が考える色気というのは、人間らしさや、その人からにじみ出るものなのですが、
Schottのアイテムも着ていくうちにその人の動きに応じてシワができたり、
その人と一緒に人生を歩んでいくことで、
その人らしい「色気」に変わっていくんじゃないかな、と思います。

 

なごん:Schottに限らずですがレザージャケットはよく着ています。
父の影響が大きくて、気が付くと革靴を磨いているか、
ZIPPOを磨いているような父なのですが、若い頃はバイクにも乗っていたようです。

そんなアメカジ好きな父が、自分の革ジャンが増えすぎて
自分の部屋に収納できなくなると、私の部屋に勝手に飾りだすんです(笑)。

なので、寝る時も父の革ジャンが部屋にあるので、
着てはいませんでしたが、常に革ジャンと一緒に過ごしていた、という不思議な環境でした(笑)。

▶Schottの革ジャン一覧はこちらから。

-アメリカにまつわるエピソードなどありますか?



 

なごん:一人旅がすごく好きで、ハワイ旅行に行った時の話なのですが、
暑いのでノースリーブの服を着て歩いていたら、
私のタトゥーを見た人に「あなたは何をやっている人なの?」といきなり話しかけられました。

「アーティストです」と答えたら、
「俺、ギャラリーやってるからそこで展示してみない?」って誘われたことがありました。

日本と違ってフランクでフレンドリーですよね、アメリカ人は。
でもこの話は流れてしまったんです。コロナウィルスが広がってきたタイミングがかぶってしまい、
渡米ができずスケジュールも合わなくなってしまったんです。とても残念でした。

アメリカ以外だと、フランスにアートの勉強に行っていたこともあります。
そこまで意識をしていないのですが、
その時の経験が今の作風に少なからず影響していると思っています。

-なごんさんの愛車について教えてください。




 

 

なごん:実車やバイクには乗っていないのですが、電動バイクに乗っています。
ただ、怖がりなので時速20キロ以上は出せません(笑)。

良く言えば、常に法定速度を超えない安全運転を心掛けている、
ということにしておいてください(笑)。

仕事柄、恵比寿や代官山に行くことが多いので、
電動バイクをメインに移動していますが、それ以上の距離になる場合は公共機関を使いますね。
 

-芸術家としてのこだわりなどあれば教えてください。

 

なごん:こだわりになるのか分かりませんが、
「完璧」という言葉に縛られないようにしています。

私はアートを誰かから学んだわけではなく、独学で始めたので、
最初の頃は「日本画のこういう書き方は、こういう宗派だよね」と、
その都度自分で調べながら描いていて、ある意味、既定に縛られていたんですね。

だけど、作品を作っていくうちに、自分が感じたことや、
先ほどお話しした「色気、その人らしさ」が感じられる作品は、
不完全なモノから生まれる、ということに気がついたんです。

世代的にSNS全盛時代で、世の中には完璧な女性像や完璧な彼氏像が溢れているじゃないですか。
なので、そういう飽和状態的な情報に捉われたり流されたりせず、
決して完璧ではない自分として生み出すアートを表現していきたいと思っています。
 

 

なごん:作品としては「落款」を押したら
その作品は完成とするんですけど、完成した後に
「もっとこうすれば良かった」とかは思ったりすることもあります。

あとは、こだわりとは違うかも知れないのですが
「予定を決めて出かけない」、ということはあります。
良い人や面白い人に出会うタイミングは、何も考えず出かけている時が多いんです。

予定を決めてから出かけると、
あまり良い出会いがないことが多いので、そこは意識しています。

変わった出会いで言うと、今までで一番高価な作品を
ご購入いただいた方がまた偶然で、今まで制作した作品の中でも
大きい方の60号というサイズのものですが、以前、私が「マクガフィン」
という動画メディアに出させていただいたときの動画を、
その日の電車でたまたまチラッと見て、「ちょっと個展を見に行ってみよう」
くらいの感じで、フラッとご来場いただいたのですが、そのまま買ってくださったんです。
「初めて絵を買った」、と仰っていました。
 

 

 

 

なごん:これもこだわりではないのですが、実は書道を習っていたわけではないんです。
小学生の書道コンクールの時に、字が大きいという理由だけで
区長賞をいただいたことが、アートの道に進むきっかけになったと思います。

その時に初めて、墨で大人に認められた、という意識が生まれて、
そこからお小遣いで書道セットを買って、趣味で書道を学んできました、もちろん独学です。
 

 

 

 

-ONESTARコーディネートにマストなアイテムを教えてください。




 


 

なごん:髭シルバーアクセサリーと愛用しているZIPPOです。
このZIPPOは父から譲り受けて、よりいい音が出るようにとか、
上蓋の開きが広くなるようになど、パーツにも手を加えてくれています。

モチーフはアメコミの「SPAWN」なのですが、私は正統派のヒーローよりも
「SPAWN」のような若干ヴィラン(悪役)寄りのヒーローが好きなんですよね。

それでこのお気に入りのZIPPOで煙草に火をつける、
そして結果がこれです(笑)。※画像参照。

 


 

なごん:今シルバーアクセサリーは
クロムハーツが昔から好きで、自分の誕生日のためにお金を貯めて買うくらい好きです。

クロムハーツの創設者「リチャード・スターク」さんが大好きなんですけど、
これも明らかに父の影響ですね(笑)。

-なごんさんの趣味、ライフスタイルについて教えてください。



 

なごん:ゲームが趣味で、
PS2の「鬼武者」とか「Devil May Cry」が好きでした。
そのゲームに出てくる「ダンテ」が好きすぎて、ペットのフェレットの名前も「ダンテ」です。

いまは「APEX」とか「ペルソナ」ですかね。ちなみに、
買ったゲームは全部クリアするまで寝ずにやり続けます。
ドラゴンクエストシリーズも全部クリアしていますが、推しはイレブンですね!
一番最初に買ったゲーム機は「GAME BOY ADVANCE」でソフトは「ロックマン」でした。

昔から本当にゲームが大好きなんです(笑)。
兄がいるので、ゲームは兄の影響が強いと思います。
 

 

なごん:ライフスタイルでいえば、タトゥーは自分のデザインを入れてもらっています。
ファーストタトゥーは「THREE TIDES TATOO」の「彫ひろ」さんに入れていただきました。

「彫ひろ」さんは浮世絵を描かれている方で、
技法的にも浮世絵の濃淡をうまく出してくださり、素敵なタトゥーに仕上げてくださいました。

他のタトゥーは「TATOO STUDIO YAMADA」に
「EIKI」という同級生が在籍しているので、彼に彫ってもらっています。 これは落款と同じ文字です
※画像参照。


 

-今後の展望を教えてください。



 

 

 

なごん:こういう風になりたいという明確な目標があまりなくて、
「なるようになる」というスタンスなのですが、
来年2025年には海外に少しづつ挑戦していきたいと思っています。

それが最近の一番の楽しみですね。まずはパリで個展を開催する予定なのですが、
運搬が大変で四苦八苦してるところです。
ニューヨークでも展示したいですね。

墨という文化は中国が発祥で、アジアでは割と身近にあるカルチャーなので、
墨という文化に慣れていない欧米で個展を開いたときの反応ってすごく新鮮なんですよね。
その反応が自分を初心に帰らせてくれるということはとても大きいです。

あと、他のアーティストさんとコラボをしてみたいですね。
今までコラボをしたことがないので。
アーティストの方は、0から1を生み出すことが多いと思うのですが、
私はかけ合わせで、1から100にすることが楽しいので、ジャンルを問わずやってみたいと思っています。

ゲームとのコラボができたら最高ですね(笑)!
万が一「鬼武者」のリメイク版が出るのであれば、タイトルを書かせていただきたいです!
カプコン関係者の皆様、ぜひ何かありましたら宜しくお願いします(笑)!

 
 
 

 

氏名:なごん

職業:アーティスト

身長:164cm

 

着用サイズ:Sサイズ

 


 


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